陰茎がん・前立腺導管がんと媚薬の影響

陰茎がんは非常に珍しいがんの一種ですが、60歳以上になると比較的発症しやすくなります。尖圭コンジロームのような性感染症があると、陰茎がんのリスクが高くなると言われています。初期のうちは痛みがなく、皮膚がただれたように見えるだけですが、やがて陰茎の内部まで浸潤していきます。早期に発見して外科手術を行なえば、90%の生存率を確保できます。ただし陰茎の一部を切除することになるので、排尿や性交が困難になることがあります。その場合は別に形成術を行ないます。
前立腺がんは日本の男性のがんのうち14%を占めており、65歳以上の高齢者に特に多いがんです。前立腺導管がんは前立腺がんの一種ですが、かなり稀なケースになります。導管がんも前立腺がんと同様に、前立腺の全摘手術や照射線療法、内分泌療法で治療します。前立腺がんはPSAという検査で簡単に発見できますが、導管がんはPSAでは異常が見られず、発見しにくいという特徴があります。前立腺がんは一般に病気の進行が遅く、死亡原因になる前に寿命が来てしまうことも多いと言われています。
媚薬として有名なシルデナフィルは、もともと前立腺肥大症に伴う排尿困難を治療する薬として開発されました。この薬は下腹部の血行を良くすることで排尿を促進しますが、海綿体への血流も増大させるため、媚薬の効果も発揮すると考えられています。逆に言えば媚薬を服用することで、排尿に伴うトラブルを改善できるわけです。しかし尿が出にくいとか切れが悪いとかいう症状は、前立腺がんの特徴でもあるため、媚薬を飲んだせいでがんの発見が遅れる可能性もあります。媚薬を服用する場合には、がん検診を怠らないようにすることが大切です。